口腔カンジダ症を徹底解説

このページでは、口腔カンジダ症について解説していきます。
主に口の中で発症する、カンジダが原因の病気です。性感染症(STD)からでも発症することがあります。細菌ではHIV感染症の付随疾患として注目されているため、放置できない病気となっています。口腔カンジダ症の原因とその症状について、詳しく説明致します。

口腔カンジダ症の症状について

口腔カンジダ症とは、口の中に常在しているカンジダ菌の一種が異常に増殖してしまい、症状があらわれます。口の中の粘膜に痛みや味覚障害が出ることもあります。

急性偽膜性カンジダ症
急性萎縮性カンジダ症
慢性肥厚性カンジダ症
慢性萎縮性カンジダ症

口腔カンジダ症は、上記の4種類に分類され、症状が異なります。

急性偽膜性カンジダ症

初期の段階では、口の中に白い苔みたいな、ミルク粕のような斑点が現れます。この状態のものなら、白い膜を簡単に剥がせますが、病状が進んていくと剥がしにくくなっていきます。この白い膜を剥がした所は、ただれた感じになっていて、出血しやすくなっています。

病状を放置していると、白い膜がどんどん口の粘膜全体まで広がっていきます。

急性萎縮性カンジダ症

白い膜が症状として現れないのが、萎縮性カンジダ症の特徴です。紅斑性(こうはんせい)とも呼ばれます。口の中の粘膜部分が赤くなり、偽膜性よりもヒリヒリとした痛みが強くなります。

慢性肥厚性カンジダ症

偽膜性カンジダ症が慢性化したことで、白い膜が厚くなって、粘膜に角化した状態。この状態では白い膜が厚くなっているので、簡単には剥がせない。

慢性萎縮性カンジダ症

義歯(入れ歯)と接触する部分に発症することが多い症状です。舌や口の中の粘膜に赤い症状が見られ、ヒリヒリとした痛みがある人もいます。

口腔カンジダ症の発症と原因

主にカンジダ アルビカンスという種類の、口の中に常在している真菌が原因となります。カンジダ菌を始め、口腔内の常在菌同士が、他の菌と共存している中、抗生物質の使用や長期間のステロイド治療や免疫力の低下等が原因で、常在菌のバランスが崩れて、カンジダ菌が異常に増殖してしまい、発症してしまいます。

赤ちゃんや乳児に発症しやすい

口腔カンジダ症は、免疫力が低い赤ちゃんや乳児、年配の方が特に発症しやすい病気です。免疫力が低下していると、どの年代でも起きやすくなり、免疫不全の病気を患っていても発症しやすくなります。
また、ステロイドがカンジダ菌に対して栄養素みたいな働きになり、増殖させるきっかけとなるのです。ステロイドを長期間服用を続けていると、常在菌のバランスを崩すほどカンジダ菌が増殖し、口腔カンジダ症が発症してしまいます。

口腔カンジダ症は他人にうつらない

口腔カンジダは、元々口の中にいるカンジダ菌が増殖して発症する病気です。もし、キスをしたとしても、相手にもカンジダ菌自体が存在しているので、相手が健康体でしたら症状が表れることはありません。

しかし、相手の免疫力が低下していると、カンジダ菌を増殖させるきっかけを与えてしまうこともあります。結果として口腔カンジダが発症したことで、カンジダに感染したと考えられなくもありませんが、基本的には体内にいたカンジダ菌による作用のため、口腔カンジダ症が他人にうつることはありません。

口腔カンジダ症の予防と治療法

口腔カンジダ症の予防法

口腔内の清掃とケアを心がけるだけで、カンジダ菌の繁殖を抑制させて、予防となります。また口腔カンジダ症の原因と見られるカンジダ アルビカンスは、健康な身体でほとんど発症しません。つまり、体調管理とオーラルケアを心がける事が、一番手軽で効果的な予防と言えます。毎日の歯磨きをするのはもちろん、歯科医院での歯石を取るクリーニングも効果的です。また入れ歯の人は要注意です。周りの歯との接触部にはカンジダ菌が付きやすくなっているので、洗浄剤を使ってキレイにしたり、ブラッシングで清掃しましょう。

口腔カンジダ症の治療について

口腔カンジダ症になったら、一般的に抗真菌剤を使用して治療していきます。抗真菌薬のミコナゾールを主成分としたフロリードゲルやアムホテリシンBなどが一般的かつ有名な治療薬となっています。フロリードゲルの場合だと、経口用として口の中に薬を塗って治療していきます。
慢性肥厚性カンジダ症だと、治療期間が長くなってしまいますので注意が必要です。

口腔カンジダ症の薬の抗真菌剤は、処方箋の薬となるため、医師の診察が必要となります。

口腔カンジダ症は何科で診察してもらえばいいの?

口腔カンジダ症になってしまったら、病院に歯科口腔外科があれば、口の中の病気の専門家になりますので、こちらが適切になります。歯科口腔外科は、一般的な歯の治療だけでなく、あごの症状や口腔(口の中)の病気まで診てくれます。近所に歯科口腔外科が無い場合は、耳鼻咽喉科でも問題ありません。普通の歯科だと、専門外の場合がありますので、受診の前に一度連絡して症状を説明しておきましょう。場合によっては大きな総合病院や大学病院にある歯科口腔外科の紹介状を書いてくれる場合もあります。